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# 経験の棚卸し
応募書類を書く前に、これまでの経験を**事実として**洗い出す。各経験を状況・自分の行動・結果・役割に分け、その主張が何に基づくのか(公開情報、手元の資料、当時を知る人、記憶だけ)を記録する。強みの判定、適性の診断、完成文の作成は行わない。
## 進め方
1. **在籍期間を先に並べる。** 会社、部署、期間を確定する。ここが埋まらないうちに個別の経験に入らない。新卒の場合は学業、部活・サークル、アルバイト、インターン、個人の活動を並べる。
2. 期間ごとに担当した仕事を並べる。**成果が出たものだけを選ばない。** 日常の業務、うまくいかなかったこと、引き継いだこと、やめたことも並べる。選別は応募先が決まってから行う。
3. [棚卸しの進め方](references/inventory-method.md) に従って、各経験を状況・行動・結果・役割に分解する。**書けない項目があることが結果である。** 埋めるために推測を書かない。「チームで達成した」を「自分が達成した」に書き換えない。
4. 経験ごとに裏づけを確認する。公開されているか、手元の資料で確認できるか、当時を知る人がいるか、記憶だけか。数値については、経験全体とは別に裏づけを確認する。**覚えている数値と確認した数値を混ぜない。**
5. `python3 scripts/check_inventory_coverage.py <input.json>` で、不足している項目、裏づけの弱い経験、棚卸しできていない在籍期間、種類の偏りを機械的に確認する。入力形式は [棚卸しの進め方](references/inventory-method.md#スクリプト入力) を見る。
6. 現職・前職の非公開情報を含む経験に印を付け、抽象化できるかを先に決める。抽象化できないものは、使わない選択肢も残す。
7. [報告書形式](references/report-format.md) に従って、棚卸しの進み具合、経験の一覧、裏づけの確認が必要なもの、利用者への質問を出す。**埋まっていない項目は、埋まっていないまま次に渡す。**
8. 次に渡す先を示す。職務経歴書を組み立てるなら `resume-draft`、設問への回答を書く・直すなら `entry-sheet-review`、面接の準備なら `interview-prep`、求人の要件との突き合わせなら `job-posting-analysis`。
## 判断上の制約
- **強み、適性、向いている職種、性格を判定しない。** 「あなたはこういう人だ」という要約を書かない。性格類型や診断の枠組みに当てはめない。示せるのは、洗い出した事実と、その裏づけと、まだ埋まっていない項目までである。
- **経験、数値、役職、資格を創作しない���** 利用者が話していないことを、補完として書かない。空欄は空欄のまま残す。
- 推測で埋めた案を「たたき台」として出さない。たたき台があると、利用者はそれを事実として確認せずに使う。質問の形で返す。
- 応募書類に使える完成文をここで作らない。棚卸しの成果物は事実の一覧であり、文章に整えるのは別の工程である。先に文章にすると事実の確認が飛ばされる。
- 経験の優劣、市場価値、想定年収を見立てない。「この経験は弱い」「もっとアピールできる」といった評価をしない。
- 役割が曖昧な経験を、書きやすいように役割を上げて記録しない。`unstated` のまま残し、後で確認する。
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